貧困、虐待、ネグレクト、DV、いじめ、性的搾取、薬物依存、育児ノイローゼ…社会の抱える様々な問題に翻弄され、苦しむ少女・若い女性たち。自分の問題が本当は何であるかも分からず、心の闇に小さな何か(SOS)を抱えながら生きる彼女たち。
一見すると豊かな日本社会では、そんな彼女たちの「生きにくい」現状やその問題に対して、多くの偏見や誤解があり、十分な支援がなされていません。若草プロジェクトは、SOSを心に抱えた少女や若い女性たちと、彼女たちを支援する人たち(支援者)とをつなげ、支援を確実に届けます。

  • 悩みや問題を抱えた少女・若い女性たちが、自分のニーズにあった相談・支援機関を選別して、自らアクセスすることは非常に困難です。そこで若草プロジェクトでは、まず全国の現場にいて個々に活動する支援者をつなげ、顔が見えるネットワークを作り、少女や若い女性たちに寄り添いながら、あらゆるSOSを受け止められるワンストップ型の相談窓口を設置・運営し、彼女たちの必要としている支援につなげます。

  • 現代社会の中で少女として、女性としての「生きにくさ」と向き合いながら、その闇に翻弄されて苦しむ少女・若い女性たちの実情はほとんど理解されていません。また、彼女たちに真の支援者の存在が伝わりにくい現状があります。若草プロジェクトでは、多くの広報活動を通じて「支援者がいること」「ネットワークがあること」を彼女たちに伝えます。そして、各分野において問題意識が高い著名人の方々に「呼びかけ人」となって頂き、彼女たちの現状を、彼女たちの問題を、広く社会にも知ってもらいたいと考えています。

  • 少女や若い女性が心に抱える問題は複雑かつ複合的でデリケートな要素を多く含んでいます。そのため、問題解決には高い専門性をもった支援者の分野を越えた連携と、彼女たちの複合的な問題への考察、そして時代に応じて変化する彼女たちの現状理解が必要不可欠です。そこで、各支援者の高い専門性を融合させ、円滑な連携を行うために「京都嵯峨野の寂庵」を拠点として支援者向けの研修会を実施し、全国的なネットワークの強化に努めます。

  • 代表理事
    大谷 恭子

    弁護士。日本女子大学非常勤講師。

  • 理事
    村木 太郎

    (公社)全国シルバー人材センター事業協会専務理事。共生社会を創る愛の基金などいくつかの団体で障害者支援などの活動を行っている。

  • 理事
    遠藤 智子

    (一社)社会的包摂サポートセンター事務局長。

  • 理事
    瀬尾 まなほ

    瀬戸内寂聴秘書。京都外国語大学卒業後2011年より66歳離れた瀬戸内寂聴のもとで秘書として勤める。

  • 理事
    牧田 史

    弁護士。東京弁護士会子どもの権利と少年法に関する特別委員会等所属。

  • 報告書

    2016:業務報告/決算報告